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2017/02/27

方針大転換? ユニリーバ買収騒動による遺産相続の再考

アリア
「? 遺産って誰から誰への?」
かに
「無論、吾輩から、吾輩の家内と息子へだ」
アリア
「そんな縁起でもないこと言わないで下さいよ!」
かに
「まあ落ち着け。とは言っても、吾輩はまだ若いし健康だし、あと100年は生きるつもりではあるが」
アリア
「……それは長生きし過ぎです(呆)」
かに
「気は心というヤツだ」
シオン
「それにしても、なぜ急に遺産の話を?」
かに
「先のユニリーバ買収騒動で、先々の懸念が出てきてな」
アリア
「懸念?」
かに
「うむ。吾輩が配当株投資をしている目的の1つは【配当生活による早期リタイヤ】だが、もう1つ大きな目的がある」
セバスチャン
「それが遺産かニャ?」
かに
「そうだ。吾輩に万が一の事があったら、家内と息子に配当株を【一定の収入源として相続させる】ことが第二の目的だ」
セバスチャン
「おー、成程だニャ」
シオン
「それは初耳ですが、堅実な遺産だと思います。ですが、それとユニリーバの一件が、どう関係すると?」
かに
「もしあの時、ユニリーバがクラフトハインツに買収されていたら、吾輩はユニリーバ株を手放す代わりに、幾ばくかの金と、クラフトハインツの株を貰っただろう」
シオン
「2/3を現金で、1/3をクラフトハインツの株式で払うという取り決めでしたね」
かに
「だが、どうも話を聞くところによると、貰うクラフトハインツの株は、特定口座ではなく一般口座に入庫されるらしいのだ」
アリア
「特定口座? 一般口座?」
かに
「簡単に言えば、所得税の税金処理を全て自動でやってくれるのが特定口座、全て自分でやらねばならないのが一般口座だ」
アリア
「……え? それって、特定口座の方が全然いいですよね?」
シオン
「そうですね。一般口座は必ず確定申告が必要になります。特別な理由が無ければ確定申告不要の、特定口座(源泉徴収あり)を活用するべきでしょう」
アリア
「はーい(メモメモ)」
セバスチャン
「特定口座が便利なのは分かったニャ。でも、それが旦那さんの目的にどう関係するのかが良く分からんニャ」
かに
「あー、つまりだな? 吾輩が存命中はまだいい。しかし吾輩亡き後、もし今回の騒動のように、一般口座に株式が放り込まれる事態になったら、非常に困ったことになる」
シオン
「……成程。一般口座による確定申告は、それなりに知識が必要ですからね」
かに
「そうだ。吾輩は遺産を残したいのであって、手間を残したい訳ではない。せめて、受け取った配当金を円転して銀行口座に振り込む、くらいの手間で済ませてやりたいのだよ」
セバスチャン
「話は分かったけど、今回のユニリーバみたいな話がそうそうあるとは思えんニャ」
かに
「買収は無いかもしれんが、スピンオフという可能性はある」
メルル
「スピンオフでも、一般口座に入庫されてしまうのですか?」
かに
「どうやらそうらしい。あと一般口座の話だけでなく、保有銘柄が倒産とか減配とかなった場合、それらの対処を家内や息子に任せられるか、という問題もある」
シオン
「先輩ほど個別銘柄投資に熱心であれば兎も角、普通は難しいでしょうね」
かに
「という訳で、相続やその後の手間を最小限に抑えるための遺産を作らねば、と改めて思ったのだよ」
アリア
「ん~~~。かにさんの懸念は分かりました。それで、具体的な方法はあるんですか?」
かに
「ああ、大きく分けて2つの方法がある。まず1つが、吾輩がポックリいったら個別株式を全て売却し、現金に換える方法だ」
シオン
「そうすると、20%の税金が課せられますが?」
かに
「それは致し方ない。その上で相続税を支払って貰う」
メルル
「しかし、それでは奥様とお子様に【一定の収入源】を残すという目的は果たせないのではないでしょうか?」
かに
「ああ。なので、相続税を支払った後、残った現金で新たにETFに投資するよう、指示書を残す」
アリア
「ETFって、具体的には?」
かに
「iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】とバンガード・米国長期債券ETF【BLV】を50:50、というところだな」
シオン
「……成程、ETFであれば買収もスピンオフも発生しないと」
かに
「そういうことだ。そうすれば、後は配当金を円転して銀行口座に移すだけでOKになる。まあ、その頃までには国内産ETFで十分な流動性のある高配当ETFが出来ていて欲しいがな」
アリア
「じゃあ2つ目は?」
かに
「吾輩が存命中、つまり今からETF運用に切り替える」
シオン
「そのETFを、そのまま株式相続させるということですね?」
かに
「そうだ。相続税を払える分だけは売却することになるだろうが、丸ごと全部売却するより所得税は安く済むだろう」
シオン
「そうですね。その代り、今現在、個別株式売却分の所得税は発生してしまいますが」
かに
「それも止むをえまい。幸い、今ならまだ、それほど課税されずに済むことだしな」
アリア
「……かにさんはそれでいいんですか? 個別株で運用するの、好きなんでしょ?」
かに
「いいのだよ。吾輩の好みで、家族に手間を残す訳にはいかんからな」
アリア
「……うん。かにさんがいいなら、私も賛成です♪」
かに
「うむ。まあ、2つの方法どちらを選択するかは、近々決めるとしよう。より手間が少ない方を、な」


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2017/02/26

【XOM】エクソン・モービルに$81.00で投資完了

メルル
「ご主人様。昨日のNY市場で、エクソン【XOM】に$81.00で投資いたしました」
かに
「お、指値に掛かったか。しかし、昨日は大分下げたようだな?」
メルル
「はい。原油在庫の上昇から、エネルギーセクターは1.22%、エクソンは0.88%下げましたわ」
かに
「ふーむ。昨年から、エクソンの株価は下落の一途だな」


XOMチャート

シオン
「そうですね。見ての通り、年初来から下がりっぱなしです」
かに
「配当投資家としては有り難いことだが、何が起こってるのだ? 原油価格はそれなりに安定してたと思うが」
シオン
「恐らくは、前回決算時に発表した20億ドルの減損が尾を引いているのでしょう。エクソンが減損を報告するのは、数十年来とのことですから」
かに
「そういうことか。では次の決算までは下降トレンドが続きそうだな」
シオン
「そうですね。……とは言え、すでにエクソンに投資をしてしまった後な訳ですが」
かに
「構わんよ。株価の底値で投資できるとは思っとらん。投資資金が出来た。ポートフォリオ理想値との剥離が大きかったのがエクソンだった。だから投資した。ただそれだけのことだ」
シオン
「ごもっともです」
メルル
「週明けは改めて、コカ・コーラ【KO】とゼネラルミルズ【GIS】への追加投資を行うということで宜しいでしょうか?」
かに
「おう、そうしてくれ。吾輩たちに出来ることは、自動計算されたポートフォリオ理想値に近づくよう、淡々と、機械的に投資するだけだからな」




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2017/02/24

配当株投資をするなら、高配当株と配当成長株、どちらに投資するべきか?

かに
「好きにしろ。それがお前さんの選んだ道だ」
アリア
「……せっかく記事にしたんだから、もうちょっと膨らませましょうよ」
かに
「分かった分かった、まず【高配当株】と【配当成長株】の定義からだな」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



■高配当株と配当成長株の定義



かに
「では問おう。高配当株と配当成長株の定義とは何か? はい、アリア嬢」
アリア
「うえ!? わ、私?」
かに
「そうだ。ぱぱっと思ったことを答えてみろ」
アリア
「え、えーっとぉ……高配当株っていうは高配当の株で、配当成長株っていうのは配当が成長する株!」
かに
「そのまんまだな」
アリア
「だってそれしか答えようがないですもん!」
かに
「落ち着け。正解は、高配当株=平均より配当利回りが高い株、配当成長株=平均より増配率が高い株、だ」
アリア
「なんだ、殆ど私の答えと変わらないじゃないですか♪」
かに
「半分はな。何と比べて何が高いか、ってのが重要なんだ」
アリア
「むう。じゃあ、具体的にはどんな会社の株なんです?」
かに
「そうさな。具体的にはこんな感じか」


■高配当株:コカ・コーラ【KO】
・配当利回り  :3.56%
・直近2年増配率:5.89%

■配当成長株:ホーメルフーズ【HRL】
・配当利回り  :1.82%
・直近2年増配率:19.02%


かに
「高配当株は増配率が低い(2-7%)ために投資家に見放され、それ故に配当利回りが高い」
セバスチャン
「まさにコカ・コーラがそんな感じだニャ」
かに
「逆に配当成長株は増配率が高い(10%超)ために投資家の買いが集中し、それ故に配当利回りが低い訳だ」
アリア
「ホーメルフーズがそんな感じなんですね」
セバスチャン
「で、結局どっちに投資した方がいいんだニャ?」
かに
「まあ待て。その前に、もう1つ質問しよう。お前ら、【バリュー株】と【グロース株】を覚えてるか?」
アリア
「あ、はい。バリュー株は、その会社の本来価値より低い株価の株、でしたよね?」
セバスチャン
「グロース株は、売上と純利益が高成長な会社の株、だったニャ?」
かに
「そうだ。基本的に株式ってのは、大別するとバリュー株とグロース株の2つに分けられる」
アリア
「それと高配当株、配当成長株がどう関係するんです?」
かに
「あくまでも吾輩の捉え方だが、高配当株ってのはバリュー株、配当成長株ってのはグロース株なんだよ」
アリア
「? 何でです?」
かに
「いいか? 配当成長率が低いと、世の中の投資家はその会社の成長性を疑う。そして疑いにより買いが入らなくなり、配当利回りが高くなる」
アリア
「ふむふむ」
かに
「で、その疑いが、本来価値を見誤るほど行き過ぎてしまった結果が、高配当株って訳だ。ほれ、バリュー株と似てるだろ?」
アリア
「確かに同じです!」
セバスチャン
「じゃあ配当成長株はどうなるのかニャ?」
かに
「配当成長株ってのは、その会社の増配率が平均より高いってことだ」
セバスチャン
「ま、そうだニャ」
かに
「で、増配率が高いってことは、その会社の売上と純利益の成長も高くなけりゃならん。それが配当の源だからな」
セバスチャン
「……つまり、配当成長株ってのはグロース株でもあるってことだニャ?」
かに
「そうだ。グロース株ってーと、アマゾン【AMZN】やらアルファベット【GOOGL】のような無配をイメージしがちだが、きちんと配当を出すグロース株もあるってことだ」
セバスチャン
「成程ニャ~」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



■高配当株か? 配当成長株か?



アリア
「じゃあ最初に戻って、『配当株投資をするなら高配当株と配当成長株、どっち?』の答えですけど」
かに
「高配当株だ」
アリア
「……ここに来て、急にズバっとですね。何でです?」
かに
「ここからはまた吾輩の持論になるのだが……そもそも、配当株投資ってのは何だっただろうか?」
アリア
「貰った配当を、また投資するんじゃなかったでしたっけ?」
かに
「そうだ。配当を貰い、それを再投資し続ける。それが配当株投資な訳だが……この【し続ける】ってのがポイントだ」
アリア
「?」
かに
「つまり配当株投資ってのは、基本的には【バイ&ホールド】を前提としているのだよ」
アリア
「ふむふむ?」
かに
「しかし、グロース株たる配当成長株はバイ&ホールドに向かない。何故なら、グロース株ってのは基本的に成長が止まる前に売却せねばならんからだ」
セバスチャン
「つまり、配当成長株は配当株投資に向かないってことかニャ?」
かに
「有り体に言えば、そうだ。高い売上成長率、高い増配率、それらが永遠に続く企業ってのは存在しないからな」
アリア
「んー。じゃあ、高配当株は?」
かに
「例え増配率が低くても、その時点の配当利回りが高ければ、配当再投資の効率は高い。つまり、配当株投資との相性がいいって訳だ。ただし……」
アリア
「ただし?」
かに
「成長が陰り過ぎて、減配しないことが必須だ。でないと配当再投資の効率がガタ落ちするからな」
アリア
「……つまりかにさんの持論をまとめると?」
かに
「配当株投資のポートフォリオは、配当貴族などの増配歴が確かな銘柄、かつ高配当株で構築するべきだ」
アリア
「成程~」
セバスチャン
「配当成長株は加えない方がいいのかニャ?」
かに
「加えるにしても、低い割合に抑えるべきだ」
アリア
「さっき出てきたホーメルフーズは?」
かに
「増配歴は50年、配当貴族どころか配当王の仲間入りを果たした、超一級品の配当成長株だ。配当成長株を加えるなら、ホーメルフーズのような銘柄を選ぶべきだな」
アリア
「はーい(メモメモ)」
かに
「ま、つらつらと述べてきたが、結局は本人の好みの問題だ。ただ、高い売上・純利益の成長率、高い増配率ってのは永遠には続かない。これだけは忘れぬことだな」




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