ＴＯＰ＞ 運用方針＞配当株投資をするなら、高配当株と配当成長株、どちらに投資するべきか？
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「好きにしろ。それがお前さんの選んだ道だ」
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「……せっかく記事にしたんだから、もうちょっと膨らませましょうよ」
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「分かった分かった、まず【高配当株】と【配当成長株】の定義からだな」
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■高配当株と配当成長株の定義 |
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「では問おう。高配当株と配当成長株の定義とは何か？ はい、アリア嬢」
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「うえ！？ わ、私？」
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「そうだ。ぱぱっと思ったことを答えてみろ」
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「え、えーっとぉ……高配当株っていうは高配当の株で、配当成長株っていうのは配当が成長する株！」
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「そのまんまだな」
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「だってそれしか答えようがないですもん！」
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「落ち着け。正解は、高配当株＝平均より配当利回りが高い株、配当成長株＝平均より増配率が高い株、だ」
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「なんだ、殆ど私の答えと変わらないじゃないですか♪」
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「半分はな。何と比べて何が高いか、ってのが重要なんだ」
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「むう。じゃあ、具体的にはどんな会社の株なんです？」
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「そうさな。具体的にはこんな感じか」
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■高配当株：コカ・コーラ【KO】 ・配当利回り ：3.56％ ・直近２年増配率：5.89% ■配当成長株：ホーメルフーズ【HRL】 ・配当利回り ：1.82％ ・直近２年増配率：19.02% |
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「高配当株は増配率が低い（2-7％）ために投資家に見放され、それ故に配当利回りが高い」
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「まさにコカ・コーラがそんな感じだニャ」
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「逆に配当成長株は増配率が高い（10％超）ために投資家の買いが集中し、それ故に配当利回りが低い訳だ」
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「ホーメルフーズがそんな感じなんですね」
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「で、結局どっちに投資した方がいいんだニャ？」
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「まあ待て。その前に、もう１つ質問しよう。お前ら、【バリュー株】と【グロース株】を覚えてるか？」
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「あ、はい。バリュー株は、その会社の本来価値より低い株価の株、でしたよね？」
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「グロース株は、売上と純利益が高成長な会社の株、だったニャ？」
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「そうだ。基本的に株式ってのは、大別するとバリュー株とグロース株の２つに分けられる」
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「それと高配当株、配当成長株がどう関係するんです？」
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「あくまでも吾輩の捉え方だが、高配当株ってのはバリュー株、配当成長株ってのはグロース株なんだよ」
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「？ 何でです？」
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「いいか？ 配当成長率が低いと、世の中の投資家はその会社の成長性を疑う。そして疑いにより買いが入らなくなり、配当利回りが高くなる」
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「ふむふむ」
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「で、その疑いが、本来価値を見誤るほど行き過ぎてしまった結果が、高配当株って訳だ。ほれ、バリュー株と似てるだろ？」
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「確かに同じです！」
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「じゃあ配当成長株はどうなるのかニャ？」
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「配当成長株ってのは、その会社の増配率が平均より高いってことだ」
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「ま、そうだニャ」
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「で、増配率が高いってことは、その会社の売上と純利益の成長も高くなけりゃならん。それが配当の源だからな」
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「……つまり、配当成長株ってのはグロース株でもあるってことだニャ？」
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「そうだ。グロース株ってーと、アマゾン【AMZN】やらアルファベット【GOOGL】のような無配をイメージしがちだが、きちんと配当を出すグロース株もあるってことだ」
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「成程ニャ～」
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■高配当株か？ 配当成長株か？ |
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「じゃあ最初に戻って、『配当株投資をするなら高配当株と配当成長株、どっち？』の答えですけど」
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「高配当株だ」
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「……ここに来て、急にズバっとですね。何でです？」
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「ここからはまた吾輩の持論になるのだが……そもそも、配当株投資ってのは何だっただろうか？」
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「貰った配当を、また投資するんじゃなかったでしたっけ？」
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「そうだ。配当を貰い、それを再投資し続ける。それが配当株投資な訳だが……この【し続ける】ってのがポイントだ」
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「？」
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「つまり配当株投資ってのは、基本的には【バイ＆ホールド】を前提としているのだよ」
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「ふむふむ？」
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「しかし、グロース株たる配当成長株はバイ＆ホールドに向かない。何故なら、グロース株ってのは基本的に成長が止まる前に売却せねばならんからだ」
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「つまり、配当成長株は配当株投資に向かないってことかニャ？」
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「有り体に言えば、そうだ。高い売上成長率、高い増配率、それらが永遠に続く企業ってのは存在しないからな」
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「んー。じゃあ、高配当株は？」
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「例え増配率が低くても、その時点の配当利回りが高ければ、配当再投資の効率は高い。つまり、配当株投資との相性がいいって訳だ。ただし……」
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「ただし？」
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「成長が陰り過ぎて、減配しないことが必須だ。でないと配当再投資の効率がガタ落ちするからな」
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「……つまりかにさんの持論をまとめると？」
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「配当株投資のポートフォリオは、配当貴族などの増配歴が確かな銘柄、かつ高配当株で構築するべきだ」
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「成程～」
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「配当成長株は加えない方がいいのかニャ？」
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「加えるにしても、低い割合に抑えるべきだ」
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「さっき出てきたホーメルフーズは？」
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「増配歴は50年、配当貴族どころか配当王の仲間入りを果たした、超一級品の配当成長株だ。配当成長株を加えるなら、ホーメルフーズのような銘柄を選ぶべきだな」
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「はーい（メモメモ）」
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「ま、つらつらと述べてきたが、結局は本人の好みの問題だ。ただ、高い売上・純利益の成長率、高い増配率ってのは永遠には続かない。これだけは忘れぬことだな」
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